ウェルへのロードがラクになる!BPB入り濃縮ゲル溶液の調製方法
SDS-PAGEゲルは透明なので、サンプルをロードする際にウェルが見えづらいことがあります。 この問題の解決法として、ブロモフェノールブルー(BPB)入り濃縮ゲルを自作する方法をご紹介します。
Laemmli法による自作ゲル
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ウェルがはっきり見えなくて、ロードしづらい。。。 |
BPB入りの自作ゲル
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ウェルがはっきり見えて、ロードが楽ちん! |
濃縮ゲルに入れたBPBは泳動中のフロントラインとして移動します
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泳動バッファー:AllView® PAGE Buffer (#DS520) 分子量マーカー:DynaMarker® Protein MultiColor StableⅡ(#DM660) |
泳動バッファー:Tris Glycine SDS buffer 分子量マーカー:DynaMarker® Protein MultiColor StableⅡ(#DM660) |
BPB入り濃縮ゲル溶液の調製 (ミニゲル2枚分)
濃縮ゲル濃度 | 3% | 4% |
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0.1%BPB※ | 0.2 mL | 0.2 mL |
超純水 | 3.7 mL | 3.5 mL |
0.5M Tris-HCl (pH6.8) | 1.5 mL | 1.5 mL |
30% Acrylamide/Bis solution | 0.6 mL | 0.8 mL |
10% SDS | 0.06 mL | 0.06 mL |
TEMED | 6 μl | 6 μl |
10% APS | 0.06 mL | 0.06 mL |
※0.1%BPBの作製方法:BPB 50 mgを超純水に溶解し、50 mLとする。
BPBを入れることで濃縮ゲルが通常よりも固まりづらくなります。 上記の調製方法の場合、1時間ほどで固まりますが、 ご使用の際にはしっかり濃縮ゲルが固まっているかご確認ください。
分離ゲル溶液の調製方法やゲル作製方法の詳細は、 ポリアクリルアミドゲルの調製~電気泳動までの流れ(SDS-PAGE)、または アクリルアミドゲル作製のお手軽レシピ・時短裏技をご覧ください。
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