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次世代RIPA

膜タンパク質の抽出効率を大幅に向上した、次世代のRIPAバッファー

UltraRIPA® Buffer

製品の特長

  • RIPAバッファーよりも膜タンパク質の抽出効率が向上しています(RIPA不溶性画分から約70%のタンパク質を可溶化)。

  • 膜タンパク質可溶化力:2% SDS > UltraRIPA® > RIPA > 1% Triton X-100

  • RIPAバッファーと同様、タンパク質をほとんど変性させずに抽出できるため、酵素活性測定などの解析にも使用できます。

  • 低いタンパク質変性作用:2% SDS> > UltraRIPA® ≒ RIPA ≒ 1% Triton X-100

製品の内容

UltraRIPA®バッファーはRIPAバッファーよりも膜タンパク質の抽出効率が高いにも関わらず、非変性条件でタンパク質を可溶化出来るため、酵素活性や免疫沈降などの実験にも使用できる次世代のRIPAバッファーです。従来の非変性細胞可溶化バッファー(RIPAバッファーや1% Triton X-100など)では可溶化が困難であった脂質ラフト上の膜タンパク質など難溶性タンパク質の機能解析に有用です。

使用例

タンパク質可溶化能

 

 

 

UltraRIPAによるタンパク質可溶化実験

実験方法:
マウス全脳にRIPAバッファーを加えホモジナイザーおよび超音波破砕機による破砕の後、遠心分離。遠心分離後に得られた沈殿画分に2% SDSバッファー、またはRIPAバッファーまたはUltraRIPA®バッファーを加え再懸濁。遠心後得られた各上清を銀染色とBCAアッセイによりタンパク質量を比較。

実験結果:
UltraRIPA®バッファーはRIPAバッファー不溶性画分から70%以上のタンパク質を抽出。

酵素活性

 

 

 

UltraRIPAを用いて抽出したタンパク質の酵素活性の測定

実験方法:
CHO細胞をそれぞれ1% Triton X-100含有バッファー、RIPAバッファー、UltraRIPA®バッファー、2% SDSバッファーで溶解・遠心後、上清に含まれる乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の酵素活性を測定。

実験結果:
UltraRIPA®バッファーで抽出した上清中のLDH活性は1% Triton X-100含有バッファーやRIPAバッファーで抽出した上清中のLDHと同等であった。

使用例:COS-1細胞からの抽出能比較

実験方法:
COS-1細胞をPBSで洗浄後、SDSバッファー、1% Triton X-100バッファー、RIPAバッファーおよびUltraRIPA®バッファーで溶解し、遠心分離(14,000 rpm, 5 min, 4℃)にて可溶性画分と不溶性画分に分離した。 不溶性画分は同量のSDS-PAGEサンプルバッファーで変性溶解した。脂質ラフトマーカーのひとつであるFlotilin1の可溶化できた量をSDS-PAGE/ウエスタンブロットで評価した。

各バッファー
・SDSバッファー(2%SDS, 1% Triton X-100, 50 mM HEPES・Na (pH 7.2), 150 mM NaCl)
・RIPAバッファー(1% NP-40 Alternative, 0.1% SDS, 50 mM Tris-HCl (pH8.0), 150 mM NaCl, 0.5% Sodium Deoxycholate)
・UltraRIPA®バッファー(組成非開示)
・1% Triton X-100 バッファー(1% Triton X-100, 50 mM HEPES・Na (pH 7.2), 150 mM NaCl)

 

 

 

UltraRIPAを用いたCOS-1細胞からのタンパク質抽出

実験結果:
1% Triton X-100やRIPAバッファーでは大部分のFlotilin 1は不溶性膜画分に留まっているのに対して、UltraRIPA®バッファーではほぼ全量が溶解できていることがわかった。

使用例:マウス脳組織P2膜画分からの抽出能比較

実験方法:
マウス脳組織(海馬+大脳皮質)由来P2膜画分を調整。P2膜画分に各バッファー100 μlを添加し、氷上でソニケーション処理。破砕液を高速(×100,000 g)で遠心分離し、不溶性画分を沈殿させ、各可溶性画分を回収。各不溶性画分に2% SDSバッファーを100 μl添加して可溶化した。

各バッファー
・SDSバッファー(2% SDS, 50 mM Tris-HCl (pH 8.0), 150 mM NaCl)
・RIPAバッファー(1% NP-40 Alternative, 0.1% SDS, 50 mM Tris-HCl (pH8.0), 150 mM NaCl, 0.5% Sodium Deoxycholate)
・UltraRIPA®バッファー(組成非開示)
・1% Triton Xバッファー(1% TritonX-100, 50 mM Tris-HCl (pH 8.0), 150 mM NaCl)

UltraRIPAを用いたマウス脳組織P2膜画分からのタンパク質抽出

実験結果:
検証したいずれの神経シナプス関連タンパク質においても、UltraARIPA®バッファーは1% TritonX-100やRIPAバッファーに比べて高い可溶効率が認められた。

コード

製品名

容量

100 ml

価格

22,000円

製品マニュアル

SDS

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