6%ポリアクリルアミドゲルでグラジエントゲルのような分離ができるSDS-PAGE Buffer
AllView PAGE Buffer®(20×)
AllView PAGE Bufferは、タンパク質のSDS-PAGE用泳動バッファーです。
いつもの泳動バッファーをAllView PAGE Bufferに変えるだけで、グラジエントゲルのように広範囲の分子量のタンパク質を分離できます。
※使用できるゲルは、Laemmli法による自作ゲルです。
※プレキャストゲルをご使用の場合、適用ゲル濃度が異なったり、分離が不十分になることがあります。

製品の特長
グラジエントゲルのようなワイドレンジなタンパク質の分離が可能となります。
AllView PAGE Bufferで推奨されるポリアクリルアミドゲル濃度は、分離ゲル6%(濃縮ゲル3%)です。
大きなサイズのゲルを使用しても、グラジエントゲルのような電気泳動が可能です。
電気泳動後のゲルは、CBB染色、銀染色、ウエスタンブロッティングなど、従来通りの解析が可能です。
電気泳動をわずか15分で完了することができます(ミニゲルサイズ、250V)。
低濃度ゲルを使用するため、グラジエントゲルと比べてブロッティング効率も上がるというメリットもあります。
使用例
従来のSDS-PAGE泳動バッファー(左)とAllView PAGE Buffer®(右)の泳動の比較動画
AllView PAGE Buffer®を用いた泳動後のゲルは、銀染色やウエスタンブロッティングに使用可能

SDS-PAGE条件:AllView PAGE Bufferと6%ポリアクリルアミドゲルを使用
サンプル:BSAおよびOvalbumin

SDS-PAGE条件:AllView PAGE Bufferと6%ポリアクリルアミドゲルを使用
サンプル:組換え体マウスHSP70タンパク質
ウエスタンブロッティング条件:
転写:PVDFメンブレン(0.2 μm)を用いたセミドライ式により転写
転写バッファー:連続バッファー(Towbin buffer, 20% MetOH, -SDS) 一次抗体:抗6×ヒスチジン抗体
二次抗体:HRP標識抗IgG抗体
検出試薬:ECL
AllView PAGE Buffer®は低濃度ゲルで使用するため、グラジエントゲルと比べてメンブレンへの転写効率が高い

SDS-PAGE条件
ゲル・泳動バッファー:6%ゲルとAllView PAGE Bufferの組み合わせ、またはグラジエントゲル(5~20%)と従来の泳動バッファー(Tris-Glycine SDS buffer)の組み合わせ
泳動した試料:①DynaMarker ProteinMultiColor StableⅡ(#DM660) ②天然タンパク質由来未着色マーカー
転写条件
転写:PVDFメンブレン(0.2 μm)を用いたセミドライ式により転写
転写バッファー:連続バッファー(Towbin buffer, 20%MeOH,-SDS)
電圧・時間:2 mA/c㎡, 60 min
使用文献
Guo Y. et al., elife, 13:e95856 (2024).
Nemoto H. et al., PLoS One, 17(12):e0278613 (2022).


BDLはフナコシグループの一員です。
BDL製品をご購入の際は、フナコシ株式会社製品取扱い販売店にご注文ください。
…実験お役立ち情報…
実験に役⽴つTIPSや基本情報をご提供します